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2014年10月

10月1日。仕事がお休みで、ミニドラの顔を見せに朝から実家に行っていました。

お昼頃、ドラちゃん・私・ミニドラで遊んでいると、ドラちゃんが突然「イテテテ…」と腰痛を訴えました。

横になっても痛み止めを飲んでも痛みが引かず、母を車に乗せ病院に向かいました。

ひと月ほど前にドラちゃん自身から「今日、定期検査してきたんだけど数値がちょっと上がってて。食事がちゃんと摂れるようになったら少し強い抗がん剤に変えるかも」と報告を受けていた事もあり、「食べられるようになるまで入院で点滴かなー」なんて車の中で話していました。

診察を受け、やはりそのまま入院に。

 

その夜、病室でドラちゃん・のび太くん・私(&ミニドラ)で談笑していると、看護師さんが「ご主人様、先生から今回の入院の説明がございます」とのび太くんを呼びに来ました。

数分後、戻ってきたのび太くんにドラちゃんが「先生何だって?」と尋ねると「食べられるようになるまで今の薬をお休みして…だってさ」とのこと。

「じゃあ次の治療に進める様に頑張って食べる練習だね!」と本人は笑顔でした。

 

病院は、私の住まいと実家のちょうど中間地点にあり、どちらからも車で15分程度の場所にあったため、翌日から毎日お見舞いに行きました。

10月1日の入院から数日後、ドラちゃんの姉(私の叔母)から電話がありました。

「ドラ子、ドラちゃんの話どこまで聞いてる?」

「ん?食べられるようになったら次の抗がん剤使うって話は聞いたよ!」

「そっか、のび太くん、ドラ子には何も言ってないんだ…。私も今日『先生から伝えられている事を全て話して』とお願いしてのび太くんに全部教えてもらったばかりなんだけど…」

そう言って、叔母は私に今伝えられるドラちゃんの状況を全て教えてくれました。

 

secret.gif2月の手術で判明した、病の進行度(ステージ)。

secret.gif手術の時点で、のび太くんにだけ主治医から命の期限が伝えられていた事。

secret.gifその期限は3年、5年と長いものではなかった事。

secret.gif私が出産したばかりだった事もあり、のび太くんは悩んだ末に誰にも伝えず今日の今日まで一人で抱えていた事。

secret.gif先日の入院説明では、主治医から「もう、あれから8ヶ月経ちましたからね…」と言われた事。

 

2月始めの時点で「もしかしたら孫の顔を見せてあげられないかも知れない」と心のどこかで覚悟していたためか、不思議と涙は出ませんでした。

 

家族・親戚で話し合ったわけではないですが、皆の気持ちは一緒でした。

「本人は治療に前向きなので命の期限は本人には伝えない。本人の前では涙は見せず普段通り接する。」と。

 

私の仕事がある日はお昼休みにコンビニでお昼を買って、ドラちゃんの病室で食べ、仕事が休みの日はミニドラを連れて会いに行くのが日課になりました。

映画好きのドラちゃんの為に、入院生活は暇だろうと…W●WOWのテレビガイドを持って、見たいものに○を付けてもらってそれをDVDに焼いてせっせと病院に運びました。

 

本人も、痛み止めの副作用で多少の倦怠感はあるものの、「ベッドの上にいてばかりだと歩けなくなる!」と自ら頼んで機能訓練士さんと運動をしたり、「テスラーだけ取り外して持ってきて!」と私に頼み、それからはシャワー後にお顔のお手入れも毎日したり…。

 

「いつ退院できるかな?」「来月はミニドラを連れて水族館に行こうよ!」と、入院こそしているものの、いままでと何ら変わらない明るく前向きなドラちゃんでした。

 

つづく

 

ジャンル: 日記 — ドラちゃん(ドラ子)
4:50 PM  コメント (0)